子供4人のシングルマザーの雑記帳と境界悪性卵巣腫瘍

シングルマザー歴10年。仕事、病気、手術、4人の育児や進学など経験したことを発信していきます。

境界悪性卵巣腫瘍⑪手術~術後1日目

昨夜のラキソベロン1本飲んだ割には、穏やかに

朝方3時ぐらいから便意をもよおし、3回ぐらいトイレに行き

すっきりしたのですが、さらに9時前に浣腸し、出し切りました。

 

そして、手術室へ。

テレビドラマで見る手術室より、器具や機械がたくさんあって

ごちゃごちゃした感じ。

 

まずは、本人確認。

 

手術の説明。

 

手術台にあがり、心電図のパッチをつけ、

パジャマを脱ぎ、横になると、下着も全部外されます。

(もうここまで来たら、生理2日目~とか、気にしていられない)

側臥位で背中を丸め、背中を消毒。

ドキドキ、怖いよ~って思う暇がないぐらい、テキパキさっさと

硬膜外麻酔のチューブが挿入されました。

気持ち悪い痛みが一瞬しますが、想像していたほど痛くない。

 

そして、ゆっくり仰臥位になり、

全身麻酔のマスクがあてられ、スーハー、スー…

深呼吸二回目以降の記憶はありません。

 

ザクザク、チョキチョキ、チクチクされて

 

気づいたときは、術後でした。

これもドラマであるように、

 

「ミチミチさん!起きれますか~?」

 

って肩をトントンと叩かれ、覚醒を促されました。

目を開けると、看護師さんの労うような優しい笑顔。

 

挿管を抜くときに、オエっとなりはしましたが、

麻酔がまだ聞いていたので、痛みもなく、

意識もしっかりしていました。

 

そして、ベッドで寝たまま移動。手術室を出て、

病室に連れて行かれました。

 

手術室前で待っていた両親に

「お待たせ」と声をかけたら、ほっとした表情で

無事でよかったと、一安心したようでした。

(この時すでに両親は、トレイに入れられた、

切除したビッグな娘の卵巣を見せられている)

 

移動中に入院中の主治医の先生(A先生のベテラン

上司)が迅速術中診断では、良性だったよと、にこやかに

伝えに来てくれました。でも、まだ病理診断してみないと

わからないので、詳しく調べますね、

予定していた大網、リンパ節の切除はしていません、

とも言われ、そうなんだ~と思いつつ、ひとまずその時

は安心しました。

 

みぞおちから、恥骨あたりまで、縦に25㎝切る予定で

聞いていましたが、実際は20cmぐらい。腫瘍が破裂して

おらず、漏れもなかったので、なんとか引っ張り出した、

と後日、言われました(笑)

 

朝10時から14時までの手術予定でしたが

悪性の所見なしの判断から、手術も昼過ぎに終わり

両親に声をかけたものの、麻酔も効いていて

病室に戻ってしばらく眠っていたと思います。

この辺、よく覚えていない・・・

 

気が付けば、血栓防止の、巻いて装着するポンプが

両下肢に装着してあり、とっても不快…ちと痛いし。

寝不足もたたっているのに、ポンプが一晩中、作動

しているから、眠れないし、重くて体が動かしづらい。

 

排尿も導尿カテーテルが入っていて、気持ち悪い…

 

なんといっても、腹部の痛み。

傷の痛みなのか、腸が動いて痛いのか、よく

わからない。2,3回、硬膜外麻酔のボタンを

プッシュしていました。(たいして、痛みは

ひかなかったけれど)

 

仰臥位も辛くて、泣きそう。。。ベッド柵をつかみ

何とか腕の力で、側臥位にもちこむ。この時に

背中にクッションを入れて、姿勢維持していました。

 

夜の巡回にはきてくれるけど、そっと見回りする

だけで、基本、看護師さんは、体位変換はしてくれない

のかな。言えば、してくれるんだろうけど、

遠慮もあるし、下手にされて、患部にひびくのも

こわいので我慢してしまった。

 

また、ここで介護職の現場に思いを馳せ、

寝たきりの利用者様の、体位変換、もっとこまめにして

あげよ~とか、安楽の姿勢を意識してあげよう、

と改めて思いました。

 

そんな、長い夜をやり過ごし、朝になって、血栓防止の

ポンプが外された時は、めちゃくちゃ

 

ほっ

 

としました。

まだまだ、身体の痛みや不快感はたいして軽減すること

なくこの日は、一日食欲がありませんでした。

 

術後の人用に、おかゆさんや柔らかいやさしい食事を

提供して頂いていたのですが、

麻酔の影響か、吐き気がおさまらず、冷たい水を飲むのが

精一杯。

 

経験者の方々のブログにも、しんどいけど、一日一日、楽になって

いったと記述があったので、

明日はきっとマシ、と希望をもって、耐える一日でした。