境界悪性卵巣腫瘍⑪手術~術後1日目
昨夜のラキソベロン1本飲んだ割には、穏やかに
朝方3時ぐらいから便意をもよおし、3回ぐらいトイレに行き
すっきりしたのですが、さらに9時前に浣腸し、出し切りました。
そして、手術室へ。
テレビドラマで見る手術室より、器具や機械がたくさんあって
ごちゃごちゃした感じ。
まずは、本人確認。
手術の説明。
手術台にあがり、心電図のパッチをつけ、
パジャマを脱ぎ、横になると、下着も全部外されます。
(もうここまで来たら、生理2日目~とか、気にしていられない)
側臥位で背中を丸め、背中を消毒。
ドキドキ、怖いよ~って思う暇がないぐらい、テキパキさっさと
硬膜外麻酔のチューブが挿入されました。
気持ち悪い痛みが一瞬しますが、想像していたほど痛くない。
そして、ゆっくり仰臥位になり、
全身麻酔のマスクがあてられ、スーハー、スー…
深呼吸二回目以降の記憶はありません。
ザクザク、チョキチョキ、チクチクされて
気づいたときは、術後でした。
これもドラマであるように、
「ミチミチさん!起きれますか~?」
って肩をトントンと叩かれ、覚醒を促されました。
目を開けると、看護師さんの労うような優しい笑顔。
挿管を抜くときに、オエっとなりはしましたが、
麻酔がまだ聞いていたので、痛みもなく、
意識もしっかりしていました。
そして、ベッドで寝たまま移動。手術室を出て、
病室に連れて行かれました。
手術室前で待っていた両親に
「お待たせ」と声をかけたら、ほっとした表情で
無事でよかったと、一安心したようでした。
(この時すでに両親は、トレイに入れられた、
切除したビッグな娘の卵巣を見せられている)
移動中に入院中の主治医の先生(A先生のベテラン
上司)が迅速術中診断では、良性だったよと、にこやかに
伝えに来てくれました。でも、まだ病理診断してみないと
わからないので、詳しく調べますね、
予定していた大網、リンパ節の切除はしていません、
とも言われ、そうなんだ~と思いつつ、ひとまずその時
は安心しました。
みぞおちから、恥骨あたりまで、縦に25㎝切る予定で
聞いていましたが、実際は20cmぐらい。腫瘍が破裂して
おらず、漏れもなかったので、なんとか引っ張り出した、
と後日、言われました(笑)
朝10時から14時までの手術予定でしたが
悪性の所見なしの判断から、手術も昼過ぎに終わり
両親に声をかけたものの、麻酔も効いていて
病室に戻ってしばらく眠っていたと思います。
この辺、よく覚えていない・・・
気が付けば、血栓防止の、巻いて装着するポンプが
両下肢に装着してあり、とっても不快…ちと痛いし。
寝不足もたたっているのに、ポンプが一晩中、作動
しているから、眠れないし、重くて体が動かしづらい。
排尿も導尿カテーテルが入っていて、気持ち悪い…
なんといっても、腹部の痛み。
傷の痛みなのか、腸が動いて痛いのか、よく
わからない。2,3回、硬膜外麻酔のボタンを
プッシュしていました。(たいして、痛みは
ひかなかったけれど)
仰臥位も辛くて、泣きそう。。。ベッド柵をつかみ
何とか腕の力で、側臥位にもちこむ。この時に
背中にクッションを入れて、姿勢維持していました。
夜の巡回にはきてくれるけど、そっと見回りする
だけで、基本、看護師さんは、体位変換はしてくれない
のかな。言えば、してくれるんだろうけど、
遠慮もあるし、下手にされて、患部にひびくのも
こわいので我慢してしまった。
また、ここで介護職の現場に思いを馳せ、
寝たきりの利用者様の、体位変換、もっとこまめにして
あげよ~とか、安楽の姿勢を意識してあげよう、
と改めて思いました。
そんな、長い夜をやり過ごし、朝になって、血栓防止の
ポンプが外された時は、めちゃくちゃ
ほっ
としました。
まだまだ、身体の痛みや不快感はたいして軽減すること
なくこの日は、一日食欲がありませんでした。
術後の人用に、おかゆさんや柔らかいやさしい食事を
提供して頂いていたのですが、
麻酔の影響か、吐き気がおさまらず、冷たい水を飲むのが
精一杯。
経験者の方々のブログにも、しんどいけど、一日一日、楽になって
いったと記述があったので、
明日はきっとマシ、と希望をもって、耐える一日でした。